日本の皮革技術をリードする NPO法人 日本皮革技術協会

日本皮革技術協会の歩み

昭和24年7月に関西皮革研究会は「亜硫酸パルプ廃液鞣剤」の実用化を研究するための小委員会を設置して、皮革産業に対する研究をスタートしました。一方、関東でも研究グループがあり、それぞれの立場で活動していました。
この2つの東西の研究会が合併して、わが国唯一の皮革に関する学術団体として日本皮革技術協会が発足しました。昭和30年5月28日に創立総会が東京都立工業奨励館において開催されました。
平成22年4月には特定非営利活動法人日本皮革技術協会に移行し、平成28年には創立60周年を迎えることができました。
昭和37年5月18日は学術団体として指定されました。
平成29年1月11日に創立60周年記念祝賀会を盛大に開催することができました。

創立当初の会員数は303名、賛助会員は32名でした。最盛期には、正会員500人以上、賛助会員が150社以上ありましたが、現在の会員数は正会員及び名誉会員が128名、賛助会員が62社と規模は縮小しておりますが、事業活動は年々活発になっております。
わが国で唯一の皮革に関する学術団体として、長い歴史をもつ日本皮革技術協会は、我が国の皮革関連産業の発展を期するためにも、無くてはならない組織であります。
当協会を今後も継続させていくためには、皆様方の暖かいご支援と活躍を強く望みます。

本協会は「日本皮革技術協会誌」の創刊号を昭和30年10月に発行し、皮革に関する研究成果や海外の状況など情報を発信してきました。現在は「皮革科学」と名称を変えましたが、機関誌の発行を継続し、業界の方々や多くの会員に愛読されております。
そのほか、これまで「革および革製品用語辞典」、「日英中皮革用語辞典」、「基礎皮革科学」、「皮革科学」、「総合皮革科学」、「新版皮革科学」、「皮革ハンドブック」を発行してきました。平成28年6月には「皮革用語辞典」を発行しました。これらは、皮革産業に係る方々に愛読されています。

研究活動として、毎年6月に総会と皮革に関する研究発表会を開催しています。また、国際皮革化学者・技術者会議(IULTCS)ならびにアジア国際皮革化学技術会議(AICLST)にも積極的に参画しており、アジアの会議は日本でも3回開催いたしました。2014年に岡山市で開催した第10回アジア国際皮革科学技術会議では、平成27年度に日本政府観光局(JNTO)から、国際会議開催の部で表彰を受けました。
JIS、ISO及びCENのメンバーとしても活動しており、皮革に関する規格の制定に関与しております。

人材育成事業として「皮革に関する講習会・講演会」を年間2~3回全国各地で開催しております。また、皮革製品の啓発活動として種々展示会への出展なども行っています。

調査・研究事業として、昭和48年から現在に至るまで経済産業省の支援により、産学官共同研究システムのもとで研究開発実用化事業を展開しています。最近では「環境対応革開発実用化事業」に取り組み、環境及び人にやさしい革作りを目指しています。

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