日本の皮革技術をリードする NPO法人 日本皮革技術協会

野村義宏理事長からのご挨拶

野村義宏理事長からのご挨拶

この度、15年間にわたって理事長を務められた杉田正見前理事長のあとを受け継ぎ、平成29年1月1日付けでNPO法人日本皮革技術協会の理事長を拝命いたしました野村でございます。大役を仰せつかり身の引き締まる思いですが、使命を全うすべく、全力を尽くす所存です。

当協会は、昭和30年5月に、皮革に関する技術の向上と、関連する学術的研究及び知識の普及を目的に、わが国唯一の皮革に関する学術団体として設立されました。先輩諸氏のご努力によって60年以上にわたって皮革産業の発展に寄与してまいりました。
設立時は、賛助会員32社、正会員303名であり、昭和42年~昭和45年の最盛期では、賛助会員157社、正会員531名でした。平成22年4月に特定非営利活動法人 日本皮革技術協会への移行時では、賛助会員62社、正会員151名であり、平成27年に創立60周年を迎え、賛助会員62社、正会員128名となっています。

その間の活動として、皮革に関する知識の普及啓発のために学術雑誌及び刊行物の発刊事業を行ってきました。昭和30年10月に「日本皮革技術協会誌」の発行、その後、「皮革化学」、「皮革科学」と名称を変更し、62巻を発刊しました。また、皮革に関する知識の普及啓発に向けて「革および革製品用語辞典」、「日英中皮革用語辞典」、「基礎皮革科学」、「皮革科学」、「総合皮革科学」、「新版皮革科学」、「皮革ハンドブック」を発行し、昨年6月には「皮革用語辞典」を発行しました。

現在、「皮革ハンドブック」の再版に向けて準備を始めたところです。平成13年から経済産業省および一般社団法人日本皮革産業連合会の補助事業として、皮革に関する講習会を全国規模で年に2~3回開催しております。国際的な活動として、国際皮革技術者化学者協会連合会(IULTCS)への参加を行っており、昭和34年から参加し、最近では毎回4名程度の代表を派遣しています。
本年は2月にインドで開催され、4名を派遣しました。また、アジア国際皮革技術会議への参加及び開催を行っており、第10回は、平成26年(2014年)11月23日(日)~26日(水)の期間で、岡山コンベンションセンターで開催しました。184名が参加し、うち国内参加者66名、海外参加者118名 21か国の参加でした。

近年の皮革産業を取り巻く状況は非常に厳しいものとなっており、環境に配慮した製造、製品の安全性の担保など企業の社会的責任がますます求められるようになっています。この時代の流れに対して、技術的な面から皮革産業を支援するために、これからも当協会の存在は必要不可欠なものであると考えています。

学協会、企業における皮革関連の研究者が減少していることから、当協会の会員数も減少傾向にあり、協会運営において非常に厳しい状況にあり、会員の増加が喫緊の課題です。今後も会員の皆様の声に耳を傾け、会員の声を生かした協会の活動を展開していきたいと考えております。
そのためには、何よりもまず会員の皆様の積極的な参加が必要と考えています。また、皮革に関心のある多くの方々の入会を望んでいます。皆様にとって魅力的な協会にするよう全力を尽くす所存です。

平成29年1月 特定非営利活動法人 日本皮革技術協会理事長 野村義宏

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