NPO法人日本皮革技術協会(姫路市・野村義宏理事長)は、21年10月19~21日と26~29日に「革と革製品の知識講習会」川崎と名古屋の2回場で計6回開催した。
講習会は受講無料で出席者は各回20名。今回は、コロナ禍対策として昨年に引き続き、少人数制として3日間に分散して行われた。講義・講師は次のとおり(両会場とも同内容)。
1.「革の製造方法と特徴を学ぶ」㈱エトールナカムラ 中村泰久
2.「革の特性(染色堅ろう度/強度/水分/熱)と取扱方法との関係を学ぶ」
日本皮革技術協会 稲次俊敬
3.「エキゾチックレザーを学ぶ」全日本爬虫類皮革産業協同組合(全爬協)
4.「各種なめし革・動物種・仕上げ革・革の特性などを体感的に学ぶ」
中村泰久、全爬協、稲次俊敬
5.「日本エコレザーとは?」東京都立皮革技術センター 寺島眞理子
6.質疑応答
講習会はパワ-ポイントによるビジュアルな座学に続いて、4「各種なめし革・・・」の講座は少人数に分かれた実習。革について“聴いて・見て・触れて”自ら体験しながら総合的に知識を学んでいくという実践的なもので、全320分の講座のうち、120分がこの実習に割かれている。
アンケートやヒアリングでは「とても分かりやすい」「スクリーン画像が多いので、長時間でも飽きない」「想像していた以上に多くの知識を学ぶことができた」「学んだことを仕事や研究に生かしていきたい」といった感想が多くの受講生から聞かれた。